1. なぜ「医師 1 人接触コスト」で考えるのか
医師・医療機関を顧客とする BtoB は、購買単価が高く(数百万〜数千万円)、長期取引が前提です。そのため重要なのは「リード数」ではなく「質の高い 1 件の関係を作るコスト」になります。Cost per Reach(CPR)と Cost per Conversation(CPCv)を併せて見ると、チャネル選択の判断が直感的になります。
2. Web 広告(Google / SNS)の試算
- CPC(医師関連キーワード): 200-800 円
- 広告クリック数 → 着地ページ閲覧: クリック単価そのまま
- 医師属性での閲覧フィルタ可能性: 限定的(個人情報保護のため自己申告ベース)
- 推定 CPR(医師 1 人がページを見るまで): 1,500-5,000 円
- 相談・問合せ転換 CVR: 0.5-2%
- 推定 CPCv(医師 1 人と話せるまで): 75,000-1,000,000 円
「医師に届いた」とラベル付けできる確度が低いため、CPR は比較的安く見えても CPCv は跳ね上がる構造です。
3. 医療系メディア記事広告の試算
- 記事掲載料: 50-200 万円 / 本
- 読者規模(医師属性確認済): 5,000-30,000 名
- 読了率: 10-30%
- 推定 CPR(医師 1 人が読了するまで): 300-2,000 円
- 記事 → 資料 DL → 商談化 CVR: 2-8%
- 推定 CPCv: 15,000-100,000 円
読者属性が確認済のメディアでは CPR が抑えられますが、媒体選択を間違えるとリード質が大きくぶれます。
4. 学会協賛・出展の試算
- 出展費用(小規模学会の小間ブース): 10-30 万円
- 参加医師数: 100-500 名 / 学会
- ブース来訪率: 20-40%
- 推定 CPR(医師 1 人がブースに来るまで): 1,500-7,500 円
- ブース来訪 → 商談化 CVR: 10-30%
- 推定 CPCv(対面で商談まで): 5,000-75,000 円
対面での会話は質が高く、商談 CVR が他チャネルより一桁高い傾向があります。中規模 〜 大規模学会(出展 30-100 万円、参加 1,000-3,000 名)では絶対数のメリットが大きくなります。
5. 3 チャネル CPCv 早見表
※ 全て業界一般値の目安で、案件によって大きく変動します。
- Web 広告: 7.5 万 〜 100 万円 / 医師 1 人商談
- 医療系メディア: 1.5 万 〜 10 万円 / 医師 1 人商談
- 学会協賛: 5,000 〜 7.5 万円 / 医師 1 人商談
学会協賛の CPCv が最も低くなる構造の理由は、「医師がその場で来ている」「対面の質的接点が成立する」という 2 つです。
6. 試算に含めなかった「見えないコスト」
- 出展に向けた事前準備(資料作成・ブース設計・スタッフ動員): 5-30 万円相当の工数
- 会期後のフォロー営業工数(名刺整理・初回メール・商談化): 1 件あたり 1-3 時間
- 初回出展時の事務局取次・条件交渉の工数: 1-2 日相当
- Web 広告のクリエイティブ A/B テスト工数: 数十時間規模
学会協賛は、初回の事務局取次ぎを当社のような専門事業者が代行することで、上記隠れコストを抑えられます。
7. 製品単価別の現実的な配分
製品単価が 50 万円以上の場合
商談 1 件の価値が高いため、CPCv が高めの Web 広告も併用可能ですが、コア層は学会協賛と医療系メディアで取りに行くのが効率的です。
製品単価が 10-50 万円の場合
学会協賛での質の高い商談獲得を主軸に、Web 広告は認知獲得・リターゲ用で薄く回す配分が現実的です。
製品単価が 10 万円未満の場合
個別商談コストを回収しきれない可能性があり、量を稼ぐ Web 広告中心 + 医療系メディアでブランド構築という構成が無難です。
8. 学会協賛を試算してみる
貴社が想定する診療科・地域・予算規模を踏まえ、学会協賛ナビが具体的な学会候補と概算費用を提示します。AI マッチング機能で 3 分でドラフト提案を作成できます。